社労士試験 模試で実力試しはちょっと待って。意識すべき3つのこと

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合格率をあげる。模試受験でたいせつなこと

あなたは何の目的で、模試を受けますか?

「今年の社労士試験に受かるかどうか、実力を図るため。」

そう思っている方は、ちょっと待ってください。



せっかくの本番同様の環境、もう少し有効活用しましょう。

模試を受けるとき、下記のことを意識してみてください。

  • 解く順番を考える
  • 初めて見る問題への対処を考える
  • 悩むべき問題かを考える



私は合格した年、本試験で見直しまで済ませて、30分以上時間が余りました。

それは、模試で上記のことを意識していたからです。

今回は「模試で意識すること」を詳しく解説していきます。

この記事を書いた人
  • 1児のパパ。
  • 2022年社会保険労務士試験に合格。
  • ブラック企業に悩まされ、7回転職し、うつ病で休職した経験を持つ。
  • 現在は社労士試験合格の甲斐があり、心穏やかに生活中。
自己紹介
目次

模試は会場受験を選ぶ

模試は、会場受験か自宅受験のいずれかを選択しますが、よほどの理由がない限り、会場受験を選択したほうがよいです。

模試では本番と同様の雰囲気・環境で、試験慣れするという目的もあります。

これを経験するのとしないのとでは、本試験で実力を発揮できるか変わってきます。

模試では本当の実力は図れない

模試で正確な実力は測れません。

「模試で実力試し」という考えはやめましょう。



社労士講座には、TAC・大原・LEC・フォーサイト・クレアールなど、たくさんありますが、どこも難易度が違います。

複数会社の模試を受けた人ならわかると思いますが、ここは「A判定」だったのに、こっちは「C判定」だったなんてことがあります。

実際に私が合格した年は、7月の公開模試をTACで受け、択一式は32点でした。

にも関わらず、本試験では46点で合格しました。

最後の1か月間、必死に勉強したので、実力がそこまで上がっている可能性はありますが、それにしても得点が上がりすぎです。

模試の得点を鵜呑みにし、本試験直前で一喜一憂するのはやめましょう。

模試で意識すべきこと

本題の模試で意識すべきことについて、1つずつ詳しく解説していきます。

1、解く順番を考える

あなたは労働基準法から解いていますか?


まず初めにお伝えしますのが、どの問題から解くのが正解ということはありません。

しかし、いつも時間が足りないと焦るのであれば、解く順番を変えてみてはいかがでしょうか。

私は、下記の順番で解くようにしました。

  1. 健康保険法
  2. 厚生年金保険法
  3. 国民年金法
  4. 労働基準法
  5. 労働安全衛生法
  6. 労働者災害補償保険法
  7. 雇用保険法
  8. 労一・社一


この順番で解くメリットを紹介します。

メリット① 元気な時に社会保険科目が解ける

社労士試験は社会保険科目の配点が大きく、制度も複雑です。

頭が疲れていないうちに、社会保険科目を解いちゃいましょう。


社会保険科目は制度が複雑ですが、実は基本的な問題ばかりが出題されます。

過去問さえしっかり出来るようにすれば、「健康保険法」「厚生年金保険法」「国民年金法」で、択一式24点は採れます。



勉強していくと気付くのですが、労働保険科目は、勉強量に比例して得点が伸びていきません。

模試を複数回受けると、得点にばらつきが出てきます。

理由は、模試も、本試験も、新手の問題が出題されやすいからです。

なので、得点をとりやすい社会保険科目を初めに解き始めるほうが、後々の後悔につながる凡ミスをしにくくなります。

メリット➁ 解答時間が短縮できる。

「解答する順番を変えるだけで、なんで時間が短縮できるの?」

そう疑問をもつのは当然です。

社会保険科目は労働科目に比べ、文章が長いですし、何を問われているのか理解するのに時間を使います。

「試験を始めたばかりの時」と、「後半疲れてきた時」と、どちらのほうがスムーズに解いていけるでしょうか?

もちろん、「試験を始めたばかりの時」です。

長時間問題を解いていると、どうしても集中力がなくなり、読解力が低下してしまいます。

労一・社一を最後に解くメリットは、一番文章の理解を一番必要としないからです。

特に統計・白書に関しては、「知っている」か「知らないか」です。

時間をかけたところで、答えが分かるわけではありません。

実際に私は問題を解く順番を変えただけで、かなり時間に余裕ができました。

2、初めて見る問題への対処を考える

模試は本試験に比べ、「こんな問題、初めて見る!」という、新手の問題が多く出題されます。

なぜかというと、模試はどの社労士講座にとっても、目玉商品だからです。

他社と差別化を図り、毎年新しいものを作らなければ、受験生が受けてくれません。



だからこそ、模試は初めて見る問題への対応として、よい練習になります。

こういった問題に出会ったとき、いかにパニックにならないかが重要です。

よくあるのは、実際にはない法律・規定を、さもあるかのように記述されて出題されます。

多くの受験生は、「自分が勉強不足なだけで、こんな法律があるんだ。」と思ってしまいます。

自分が勉強してきたことを信じましょう。

一生懸命勉強してきて、知らないことが出てきたら、それは誤りの可能性が高いです。

冷静に、正解肢から外しましょう。

3、悩むべき問題かを考える

社労士試験は、時間との勝負でもあります。

午前の選択式は時間に余裕があると思いますが、午後の選択式は、「時間が足りない!」と思う人が多いのではないでしょうか。

択一式は全部で70問ありますので、平均すると、1科目30分で解いていかなければなりません。

1問につき3分です。

これは、全問即答していかないと、間に合わない計算になります。

しかし、必ず正解肢を悩む問題が出てきます。

その問題が、悩むべき問題かどうか、瞬時に見極めましょう。

見極める判断材料は、下記のとおりです。

  • 時間があれば、解けそうな問題か
  • 最後の2肢まで絞り込めているか
  • 見たことない問題が含まれていないか

これに該当しないのであれば、諦めましょう。

見たことない問題は、間違肢の可能性が高いですが、迷うのであればここに時間を使うのはもったいないです。

見たことないので、考えても分かるはずがありません。



社労士試験は、満点を目指す試験ではありません。

印だけ付けて置き、最後に時間があれば戻って考えればよいのです。

このような問題に時間を費やすより、分かる問題に時間を使い、確実に1点を積み上げましょう。

模試の受験後にやってはいけないこと

必ず、全問復習しないでください。

上記でも少し触れましたが、模試は各社労士講座の目玉商品です。

本試験に比べ、新手の問題が多く、奇問・難問が多くなっています。

この奇問・難問を特定せずに全問復習をしてしまう受験生が、ものすごく多いです。

本試験にはまず出ないので、はっきり言って時間の無駄です。



模試の結果が届いたら、受験生の正解率の高い問題をチェックしてください。

この正解率が60%以上の問題を、徹底的に復習してください。

社労士試験に合格する人は、ほかの受験生も正解することができる基本問題を、100%正解できる人です。

模試は何回受けるべきか

模試における一番怖いことは、「模試の問題が本試験で的中すること」です。

もし的中してしまった場合、その模試を受けた受験生とそうでない受験生の正解率に大きな差が出てしまいます。

選択式でそれが起こってしまった場合、「その1問が合否を分ける」なんてことになりかねません。

そのため、受験生の数が多いTACや大原など、大手予備校の模試を2回~3回受けることをオススメします。

まとめ

  • 模試は会場受験を選ぶ
  • 模試で本当の実力は図れない
  • 解く順番を考える
  • 初めて見る問題への対処を考える
  • 悩むべき問題か考える
  • 全問復習はやらない
  • 模試は大手予備校を2~3回受ける

「模試で実力試し」という考えはやめて、本試験を想定した取り組みをしましょう。

模試は受けっぱなしではなく、復習が大事です。

「他の受験生の正解率」を必ずチェックして、正解率の高い基本問題は、100%解けるようにしてください。

さらにこちらの記事では、模試だけでなく、「社労士試験合格のポイント」になる大切なことがたくさん書かれています。

ぜひ読んでみてください。

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