「絶対に社労士試験に合格してやる!」
その意気込みは大事です。
しかし、頑張りすぎて「他ごとを全部犠牲にして、勉強に時間を費やす」人がいます。
これでは自分を追い込みすぎて、逆に合格から遠ざかってしまいます。
悲しい話ですが、努力した人が、必ず報われるとは限りません。
合格した人の話を聞いていると、「勉強ばかりせず、うまく息抜きをしながらマイペースに勉強していた。」という人が多いことが分かりました。
そういう私も、2年目に社労士試験に合格しましたが、趣味のゴルフにも行きましたし、お花見にも行きました。
休みの日には、子供とも遊びました。
社労士試験の前日は、午前中で勉強をやめて、午後からはリラックスするためにお笑い番組を見ていました。
世の中は不公平なもので、すべてを投げうって頑張るよりも、うまく生き抜きをしたほうがうまくいくこともあります。
この記事では、「勉強する時間を確保するために削ってはいけない3つのこと」を紹介していきます。
絶対に削ってはいけない3つの時間
社労士試験の勉強をするうえで何が重要かというと、「いかに集中して勉強できるか」です。
あえて厳しい言い方をするならば、だらだらとした勉強時間を何時間積み重ねても、意味がありません。
社労士試験に限らず、何かを目指して努力している最中に、遊んだり、休憩したりすることに罪悪感を覚える人がいます。
まじめな人ほど、「こんなことしていて、いいのだろうか。」と考えてしまい、うまくストレス発散ができません。
これでは勉強効率が落ちてしまいます。
勉強効率をあげるために、絶対に削ってはいけない3つの時間を紹介します。
1、睡眠時間
適切な睡眠時間に個人差はありますが、一般的に、成人は7時間~9時間と言われています。
睡眠には、次のような役割があります。
- 記憶の定着
- ストレスの低減
- 体の疲労回復
- 集中力の向上
- 免疫の強化
睡眠不足になると病気などの健康面でのリスクもあがりますが、今回は勉強に関して、睡眠不足によるデメリットに着目します。
デメリットは、以下の通りです。
- 記憶の定着を阻害する
- ストレスの増加
- 集中力の欠如
- 疲労感の発生
順番に、解説していきます。
記憶の定着を阻害する
睡眠中の脳は、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が約90分~120分を1セットの周期として繰り返します。
レム睡眠の時間に脳が活発に動き、記憶の整理や定着に行われるのです。
このレム睡眠の時間は、3回目以降の周期で長くなるので、睡眠を始めてからおよそ4時間以上が経過してからです。
つまり、睡眠時間が短い人は、レム睡眠の時間が短くなってしまい、せっかく勉強した内容の記憶の定着が行われない可能性があります。
ストレスの増加
人は睡眠中に、頭の中の情報を整理します。
ストレスも睡眠中に整理され、自然と減っていくのですが、睡眠不足が続くとストレスを整理できずにどんどん溜まっていきます。
睡眠不足が続くとストレスが増加し、過剰なストレスは脳細胞を破壊し、記憶力と認識能力を低下させます。
集中力の欠如
睡眠不足になると、物事に集中できなくなります。
集中できなくなると、もちろん勉強の効率がどんどん下がっていきます。
勉強しているのにいつの間にか他ごとを考えてしまっている経験が、あなたにもあるのではないでしょうか。
また、日中に極度の眠気に襲われ、勉強どころではなくなってしまうこともあるでしょう。
しっかりと睡眠をとれば集中力も高まり、長丁場の勉強にも耐えられます。
疲労感の発生
疲れている時の最もよい回復方法は、睡眠です。
食事をしたり、入浴をしたりすることでも疲労はある程度までは回復する事ができますが、十分ではありません。
睡眠が足りていないと疲労感がなかなかとれず、モチベーションにも悪影響が出てしまいます。
2、ぼーっとする時間
「ぼーっとする」ということには、脳科学的な効果があることをご存じでしたか?
この時間には、次のようなメリットがあります。
- 頭の中が整理される
- 集中力が高まる
- 気持ちがすっきりする
- 記憶力が上がる
「ぼーっとする時間なんて、もったいないじゃないか!」
こう思われる人がいるかもしれませんが、実はぼーっとしているときに、脳は大切な働きをします。
ぼーっとすることで脳が休息状態になり、記憶を整理していきます。
そして、新しい知識や情報が脳に定着し、より強固な記憶となります。
暇さえあればスマホやテレビを見る人が多いですが、これだと不必要な情報や注意力を奪うコンテンツにさらされ、休まりませんし、疲れが取れません。
3、リフレッシュする時間
「リフレッシュする時間があったら、勉強したい!」
このように思っている人も、少なくありません。
しかし勉強ばかりしていると、どんどんストレスが溜まっていってしまいます。
そして徐々にモチベーションが下がり、「もう勉強なんて嫌だ…」という事になりかねません。
一番大切なことは、勉強を継続することです。
それには適度にリフレッシュをし、新たな気持ちで「さあ、勉強するぞ!」とモチベーションを維持することが大切です。
リフレッシュにはできるだけ「体を動かすこと」をおすすめします。
適度な運動はストレスを発散し、体調管理にもプラスに働きます。
軽い運動をたった10分間しただけで、記憶力が向上することが、実験で証明されています。
さらに効率をあげるために、勉強方法も真剣に見直してみてください。
下記の記事では、私を社労士試験合格に導いてくれた書籍を紹介しています。
この書籍は無料で取り寄せできますので、ぜひ、参考にしてみてください。
体育会系のような勉強では記憶に残らない
「今日は8時間勉強しました!」
SNSを見ると、このような投稿をよく見かけます。
しかし、この8時間の勉強はどのような内容だったのでしょうか。
「集中しきった」8時間
人間の集中力を維持できる時間は、15分・45分・90分が限界と言われ、本当に短期集中できるのは、15分が限界と言われています。
人間は狩猟で食料を確保しながら生きてきました。
獲物を仕留める瞬間だけ集中して、ほかの時間は周囲の変化に気付くために、あえて集中しないよう、遺伝子レベルで長時間集中できないようにできています。
しかし、「本当に大好きな事」であるならば、時間を忘れ没頭した経験がないでしょうか?
- 大好きな研究
- 大好きなスポーツ
- 大人買いした漫画
- 録り貯めしておいたドラマ
「勉強が大好き」という人であれば、8時間ぶっ通しで勉強できます。
集中して勉強できたのであれば、それは記憶に残る有意義な8時間でしょう。
しかし、多くの人が勉強が大好きというわけではなく、社労士試験合格へ向けて、歯を食いしばりながら勉強します。
こういったタイプの人は、せっかく頑張って勉強したにも関わらず、効率が悪い勉強になってしまい、時間を無駄にしてしまっている可能性があります。
「集中できていない」8時間
つぎに、「集中できていない」8時間。
「勉強しなければいけない。」という必要性に駆られ、「心ここにあらず」の状態で勉強している状態です。
- 飲みの誘いを断って勉強する
- デートを断って勉強する
- 趣味に時間を全く割かない
勉強以外のことに意識が向いている状態で勉強しても、それは全くと言っていいほど記憶に残りません。
社労士試験に合格するためには、800時間~1,000時間の勉強時間が必要だと言われています。
目標時間を意識し、勉強時間だけを増やしても、社労士試験に合格することはできません。
それならばいっそのこと飲み会に参加し、「楽しかったな。さあ、勉強しよう。」と切り替えた方が集中できますし、勉強したことが記憶に定着していきます。
下記の記事では、社労士試験合格者が実践した記憶術を紹介しています。
もしよろしければ、参考にしてみてください。
まとめ
絶対に削ってはいけない3つの時間
- 睡眠時間
- ぼーっとする時間
- リフレッシュする時間
社労士試験に合格するためには、やみくもに勉強時間を積み上げれば良いというわけではありません。
「いかに集中して勉強できる状態を作れるか。」
これが大事になります。
あなたも是非、勉強以外の時間も大切にしてみてください。
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