あなたは今、どのような心境ですか?
「本試験まであと1ヶ月しかない。」
「全然勉強が間に合ってない。」
このような方も多いのではないでしょうか。
8月の過ごし方が、社労士試験の合否を分けると言っても過言ではありません。
私は2回、社労士試験を受験しています。
不合格だった年・合格した年の私の経験を記事にしました。
あなたの参考になれば幸いです。
1、やみくもに勉強しない
8月に入る前に、勉強のスケジュールを立てましょう。
スケジュールを立てるメリットは、繰り返しの勉強を自動化できることです。
頻出論点・苦手科目を精査し、いつ・何を勉強するのかを決めてください。
やみくもに勉強していっても、合格には近づけません。
計画を立てずに勉強すると、「本試験までに勉強したい範囲が終わらなかった。」という可能性も出てきます。
しかし、計画を立てておくと、「いつまで」に「どのくらい」勉強しないといけないのかを把握できます。
計画を立てた後は、その通りに勉強するだけです。
余計なことを考えずに、勉強に集中できる環境を作りましょう。
2、新しい問題集を買わない
8月に入ると、各社労士講座から「直前対策」の教材が販売されます。
しかし、これを購入してはいけません。
受験指導校は、ビジネスとして社労士試験に取り組んでいます。
受験生の不安心理につけこみ、教材を販売しようとしているものもあります。
新たな教材に手を出すと、知識に迷いが生じます。
あなたが学習している社労士講座で「不要」と判断し、切り捨てられていた論点が、「直前対策」の教材では、さも重要かのように書かれているものもあります。
そうすると、「なにこれ。私知らない。」と焦りだします。
焦りだすと、どんどんドツボにはまっていきます。
今あなたが持っている教材で、十分に合格を狙えます。
自信を持ちましょう。
3、総復習をしない
あなたはこれまでの勉強で、過去問の頻出論点・苦手科目をチェックしてきましたか。
チェックしてきたのであれば、その問題を繰り返しましょう。
試験まで、残り3週間。
今までの問題をすべて復習する時間はありません。
何度も繰り返し解いていて、出来る問題は記憶が定着していると信じ、勇気をもって飛ばしましょう。
「まだ記憶に残っているかな。」
「基本問題だから、確実に点を取れるようにもう一度問題を解きたいな。」
そう思う気持ちは、すごくよく分かります。
私も同じ気持ちでした。
しかし、出来る問題に8月の時間を使いすぎ、1年目の試験は不合格になってしまいました。
出来る問題に時間を使うよりも、頻出論点・苦手問題を繰り返し解き、1点の底上げを狙ってください。
頻出問題は8割覚えていても、100%になるまでしつこいくらいに繰り返してください。
社労士試験に合格する人は、正解率が80%以上の問題を、100%に近い形で得点を取る人です。
それには、反復しかありません。
頑張ってください。
4、理解に時間を使わない
8月に、理解に時間を使ってはいけません。
この時期に入ったら、「記憶」に時間を使ってください。
理解していなくても、「記憶」をしていれば、多くの問題を正解することができます。
とにかく、1問でも多くの時間を解くことを意識してください。
そして、前日やった問題を24時間以内にもう一度解いてください。
24時間以内に復習すると、記憶の定着率が飛躍的に上昇します。
カナダの「ウォータールー」という大学で、「忘却の曲線」という研究結果が発表されました。
ポイントをまとめると、次のようになります。
- 「新しい事を学んでも、2日目までにその情報を使って何もしなかったら、50%~80%を忘れる。」
- さらに30日経つと、記憶に残るのは2%~3%となり、過去に学習した内容でも、初めて見る問題のように感じる。
この曲線を変えるためには、
「同じ情報を24時間以内に10分間確認すると、直線がほぼ100%まで上昇する。」
そうすることによって、1週間後同じ情報を見たとき、再び曲線をあげるのに5分とかからない。
さらに、30日目までにあなたの脳は、「はい、わかってます。」というフィードバックを繰り返すようになり、数分で思い出せるようになる。
私はこの「忘却の曲線」を、2年目の試験勉強をしている最中に知りました。
もちろん実践し、社労士試験合格に至っています。
おまけ。本試験前日の過ごし方。
本試験前日も、時間の許す限り勉強しようと思っていませんか?
もしそうだとしたら、止めてください。
本試験前日の勉強は、午前中まで。
そこまでやり切ったら、あとはリラックスする時間に使ってください。
映画を見るもよし。
近所の散歩するのもよし。
出来るだけ脳を休めて、試験当日に持てる力を100%出せるよう努めてください。
私は1年目の試験、前日まで時間の許す限り勉強し、当日疲れ切ってしまいました。
最後まで集中力が維持できず、凡ミスもしてしまいました。
大丈夫。
あなたはやれるだけのことは、やりました。
「自分は合格する。」と、信じてください。
まとめ
- やみくもに勉強しない
- 新しい問題集を買わない
- 総復習をしない
- 理解に時間を使わない
8月の過ごし方が、社労士試験の合否を決めると言っても過言ではありません。
一年間の勉強の総仕上げです。
本試験当日、悔いのないように8月を過ごしてください。
どうしても「やる気が出ない」という方は、こちらをご覧ください。