「残業代がきちんとでない…」
「有給がとれない…」
「ノルマが厳しい…」
こんな風に悩んでいませんか?
この記事で分かること
- 社労士が人気の理由
- 社労士の仕事内容
- 社労士試験に合格したメリット(私の体験談)
私は今まで7回転職し、そのほとんどがブラック企業。
残業代がまともに出たことは1社しかありません(´;ω;`)ウゥゥ
社会保険労務士は、そんなブラック企業から身を守る「自己防衛」に最適な資格なんです!
社会保険労務士を目指す動機NO.1!
私は34歳の時に社会保険労務士という言葉を知り、2022年に社会保険労務士試験に合格。
社会保険労務士は略して「社労士」と呼ばれています。
この記事では、そんな社労士についてお話しします。
「いま」人気の国家資格の理由
社労士は、昭和43年(1968年)に設けられた国家資格です。
受験者数は、平成に入るまでは1万人にも届きませんでした。
それが、平成に入って以降徐々に人気が高くなり、令和4年(2022年)では、「受験申込者数52,251人」となりました。
下の表をみてもらうと分かるように、現在では、弁護士より人数が多くなっています。
社会保険労務士 | 約4.3万人 |
税理士 | 約7.9万人 |
中企業診断士 | 約2.7万人 |
行政書士 | 約5.0万人 |
弁護士 | 約4.1万人 |
近年長引く不況の中で、「サービス残業」といったトラブルが増えてきました。
平成20年(2008年)1月に判決が下された、「マクドナルド事件」で、「名ばかり管理職」という言葉が広く普及したのは、記憶に残っている方も多いと思います。
店長とは名ばかりで、実態は管理職じゃないから、「残業代を払え!」と訴えた裁判だね!
また、平成31年(2018年)4月1日に働き方改革が施工され、「働き方」について、さらに多くの関心がもたれるようになりました。
社労士の資格は、会社で働くうえでの最低限のルールを定めた「労働基準法」をはじめ、病気やケガをしたときの医療保障・老後の年金などの社会保険制度等、仕事をするうえで誰もが関係する法律を取り扱います。
こういった理由から「自分を守る知識を得たい!」と人気なのです。
社会保険労務士の役割
一言で言うと、労務のスペシャリストです。
会社の経営において、「ヒト」「モノ」「カネ」が重要とされており、労務とはこの中での「ヒト」を指します。
会社をサポートして、会社と従業員を円滑にする役割があります。
例えば…
- 業員の入社・退社の手続き
- 勤怠管理
- 給与計算
- 福利厚生
- 規則・規定の作成
- 労働安全衛生
などが具体的な仕事です。
社労士とは、法律のスペシャリストとしてこれらが適切になっているか、会社の相談役としてサポートする立場です。
経営者・総務の役職者でないと、関わる機会がほとんどありません。
社会保険労務士の仕事内容
社労士になると、こんな仕事ができるよ!
社労士の仕事は、次の3つです。
- 1号業務
- 2号業務
- 3号業務
1号業務・2号業務は、「社会保険労務士の資格を持ってないと、仕事としてお金をもらってはいけませんよ!」という事になっており、独占業務となっています。
3号業務は労働関係のアドバイザーであり、無資格でも出来ます。
具体的にどんな内容なのか、順番に解説していきます。
・1号業務
法律に基づいて、行政機関(ハローワークや労働基準監督署、年金事務所など)に対する申請書・届出書・報告書などを作成し、提出手続きの代行をすることを言います。
例えば、会社は人を雇うと雇用保険や、社会保険の手続きをしないといけません。
しかし、小さな会社だと、知識がなかったり、人手が足りません。
そこで、社労士の登場です。
社労士は会社のその手続きを代行します。
専門家に代行してもらうと安心できます!
・2号業務
法律に基づいて、帳簿書類を作成することを言います。
具体的には、就業規則や賃金規定、労働者名簿などです。
会社は、備え付けておかなければならない書類がいくつもあります。
小さな会社や、新しく立ち上げた会社は、これらを一気に作成することは困難です。
また、法律が変わることも多く、これらの内容を変えないといけないこともあります。
そこで、法律に詳しい人が必要になり、社労士の登場というわけです。
知らないうちに法律が変わってた!
なんてことも、よくあるよ!
・3号業務
労務関係のコンサルタント業務です。
・労働契約書って、どうやって作ればいいの?
・会社と従業員でこういうトラブルがあるんだけどどうすればいいの?
こんな悩みの相談に乗ります。
私が強くメリットを感じたのは、この3号業務です。
実際に、社労士として仕事をしなくても、労働者として働く限り必要な知識が備わります。
私がブラック企業から逃れられたのも、この知識を身に付けたからです。
社会保険労務士になるにはどうしたらいいの?
社会保険労務士になるには、社会保険労務士試験に合格しなけばなりません。
試験は年に1回、8月の第4日曜日に開催されます。
詳細は、こちらをご覧ください。
社会保険労務士を仕事にしなくても、私が感じた5つのメリット
私は社労士試験に合格しましたが、仕事にしていません。
仕事にしていませんが、社労士試験合格後に多くの良い変化がありました。
- 社労士の勉強をすることによって、法律を学び、会社と対等な立場になれ、意見できるようにました
- 正しい知識を持っていると会社の人が知っているだけで、無茶なことを言ってこなくなりました
- 漠然とした、「こんなに働かせられるのはおかしい!」という気持ちが、「法律はこうだから、ここがおかしくて、こうでなければならない!」と、明確になり、精神的に楽になりました
- 現在の不安が消え、将来の不安が消えました
- 合格率は毎年6%前後なので、それに受かったという「自信」がつきました
ブラック企業で悩む方は、次のような特徴があります。
- まじめ
- 仕事を断れない
- 優秀
- いい人
だから仕事がどんどん舞い込み、キャパオーバーになります。
あなたはどうでしょうか?
まとめ
社労士資格についてまとめると、次にようになります。
- 「自分を守る知識をつけたい!」と、近年人気の資格
- 資格を持ってないと出来ない独占業務がある
- 社労士になるには、年1回8月に行われる試験に合格しなければならない
- 社労士を仕事にしなくても、ブラック企業で悩む人におすすめの資格
社労士の知識は仕事にしなくても、働くうえで誰もが関わるものばかりです。
もしブラック企業に悩んでいるのであれば、社労士の勉強をはじめてみてはいかがでしょうか?