「選択式が苦手…」
「どれだけ勉強しても不安…」
「総得点は合格点とれてるのになぁ…」
このように悩んでいませんか?
社労士試験を受験するにあたって、頭を悩ませるのが「選択式」です。
膨大な試験範囲から、どこが出題されるか分からない…
しかも、全科目「3点」以上必要なんて…
例えるならば、
ドラゴンボールの悟空に、「スーパーサイヤ人にならずに戦え!」
ワンピースのゾロに、「刀3本使うな!」
というくらい、厳しい…
実際に多くの実力ある受験生が「選択式科目」で足切りにあい、不合格となっています。
そんな中、私が活用したのが、TACが出版している「みんなが欲しかった!社労士合格のツボ。選択対策」です。
この本の良い点と、私がどのように活用したのか、お伝えしていきます。
「資格の学校TAC」の実績
資格の学校TACは、全国に34か所の校舎を構えています。
2011年~2023年の13年間で、合計5,537人の合格者を出しており、2020年まで毎年合格者数NO.1の実績を誇っています。
しかし残念ながら、2021年には資格の大原に抜かれてしまいました。
それでも2023年は337名の合格者を輩出し、NO.2の合格者数でした。
僕もTACに通って、2年目で社労士の資格をとったよ!
「資格の学校TAC」についてはこちらの記事にありますので、もしよろしければ参考にしてみてください。
「みんなが欲しかった!社労士合格のツボ」ってどんな本?
TAC出版の社労士本は、売上NO.1です。
多くの受験生が活用し、合格をつかみ取っています。
シリーズ化されており、「選択対策」以外にも「択一対策」や「横断総まとめ」など、様々な書籍があります。
「みんなが欲しかった!社労士合格のツボ 選択対策」の効果
私はTACの予備校に通っていました。
1年目は教材を追加で購入せず試験に挑み、あえなく撃沈…
1年目の試験結果!
令和3年の合格点は、「総得点24点以上。(ただし、労一・国民年金法は2点以上)」でした。
合格の総得点には届いていましたが、「健康保険法」「国民年金法」が2点しかとれず、足切りにあいました。
本試験を受けた手ごたえとしては、選択式は全く自信がなく、完全に対策不足だと感じました。
そこで2年目は、「みんなが欲しかった!社労士合格のツボ。選択対策」を追加で購入しました。
2年目の試験結果!
令和4年の合格点は「総得点27点以上」。
昨年より試験の難易度が下がりましたが、選択式は32点とることができ、余裕で合格点に達しました!
1年目に落ちた理由を振り返ってみる
TACの予備校に通うと、問題集、講義中の実力テスト・実力完成答練など、「選択式」問題を数多く取り組みます。
私はこれらをほぼ100%解ける状態にして、試験に臨みました。
TACは「勉強量が多い!ついていけない!試験範囲が終わらない!」と言われている予備校です。
しかしその勉強量をもってしても、選択科目の攻略は出来ませんでした。
原因は、同じ問題を繰り返し解きすぎたことです。
本試験では、同じ条文でも暗記した部分と違うところが空欄で抜かれ、解けませんでした。
例えば、以下のような「A」に当てはまる文字を埋める問題です。
労働基準法では「使用者」とは事業主又は「A」その他その事業の労働者に関する事項について、事業主のために行為をするすべての者をいう。
「A」に入る答えは「事業の経営担当者」です。
私は練習ではこれを繰り返し解き、完全に暗記しました。
しかし、本試験で次のように出題されました。
(実際にこの問題が出たわけではありません。「こういうパターンでした。」と言う例です。)
労働基準法では「使用者」とは事業主又は事業の経営担当者その他その事業の労働者に関する事項について、「A」のために行為をするすべての者をいう。
「A」の場所を変えられてしまい、解けませんでした。
私の1年目の社労士試験は、これで落ちました。
選択式対策は、「同じ条文からの出題だったとしても、いろんな空欄に対応できるようにする。」のが大切だと、私自身の経験から感じました。
それには、たくさんの問題に触れるしかありません。
私が活用した「みんなが欲しかった!社労士合格のツボ 選択対策」は、全部で702ページありました。
TACの問題集・小テストと合わせて、「みんなが欲しかった!社労士合格のツボ 選択対策」を使う事によって、同じ条文でも空欄になっている部分が違うので、いろんなパターンに対応できるようになったのが、2年目に合格点に到達できた理由です。
私は「みんなが欲しかった!社労士合格のツボ 選択対策」と合わせて、「社労士試験 最短最速!非常識合格法」を活用しました。
この書籍には選択式はもちろん、社労士試験に合格するうえでとても重要な勉強法が紹介されています。
無料でもらえる書籍なので、ぜひ取り寄せて熟読することをおすすめします。
私が実践した「みんなが欲しかった!社労士合格のツボ 選択対策」を使った勉強方法
実際手にとると、かなり分厚いです。
初めての方はその厚さに圧倒され、嫌気がさしてしまうかもしれません。
私は、自宅で択一式の勉強。
会社にはこの本を持っていき、休憩時間に選択式対策の勉強をしました。
もしよろしければ、択一式対策の勉強法も記事にしてありますので、参考にしてください。
それでは、「みんなが欲しかった!社労士合格のツボ 選択対策」の紹介をしていきます。
中身はこのようになっています。
厚さはありますがB6サイズの書籍なので、文章量はそこまでありません。
見開き右ページの「おぼえとるかい?」では、このページの問題に関する基本的な事柄を確認することが出来ます。
「おぼえとるかい?」の下の段落にある「Step Up!」では、補足の内容が書かれているため、体系的に学習することが出来ます。
そして、以下の写真のように赤いシートがついており、答えを隠せるようになっています。
この本には、333問が収録されています。
1日5問取り組むと、単純計算で66.6日で1周します。
私の勉強方法は、至ってシンプル。
半年間かけて「1日5問」を繰り返し、3周しました。
左上に問題を解いた日にちを記入し、間違えた箇所に印をつけました。
- 1巡目…問題のアルファベットに〇の印
- 2巡目…解答のアルファベットに☆の印
- 3巡目…解答の文字に〇の印
こうすることによって、間違えたところを意識出来ます。
さらに、「1巡目正解したのに、2巡目・3巡目は間違えた!」ということが発見できます。
このような間違え方をしたときは、下記の理由が考えられます。
- 記憶が定着していない
- 他の条文と混同している
では、記憶を定着させるには、どのように勉強したらよいか?
記憶を定着させるには、「24時間以内に同じ問題をもう一度解く。」と効果が高いと、さまざまな研究結果で明らかにされています。
カナダの「ウォータールー」という大学で、「忘却の曲線」という研究結果が発表されました。
ポイントをまとめると、次のようになります。
- 「新しい事を学んでも、2日目までにその情報を使って何もしなかったら、50%~80%を忘れる。」
- さらに30日経つと、記憶に残るのは2%~3%となり、過去に学習した内容でも、初めて見る問題のように感じる。
この曲線を変えるためには…
同じ情報を24時間以内に10分間確認すると、直線がほぼ100%まで上昇するのに5分とかからない。
この研究結果をもとに、私は「24時間以内に同じ問題をもう一度解く。」ということを実践しました。
次の日に同じ問題を解いても、「昨日解いた問題なのに、また間違えた!」ということがたくさんあります。
それほど記憶というのはあいまいで、すぐに忘れてしまうものなのです。
このことを認識するかしないかで、試験結果が大きく変わってきます。
解答を全問暗記するのがもちろん理想ですが、記憶力には限界があります。
試験勉強はこの本だけではありませんので、全て暗記なんて不可能です。
大切なのは
「この問題見た事あるなぁ。」
「この言葉を入れたらなんか違和感あるなぁ。」
という感覚になることです。
私は完璧を目指すのではなく、「多くの問題に触れ、8割くらい正解が分かり、どんなパターンでもある程度解答の予測が出来る状態」にしました。
選択式は、多くの問題を解こう!
薄い本だと、試験範囲を網羅することが出来ません。
この本はそこそこのボリュームがあり、重要ポイントがしっかり網羅されていました。
まとめ
- 「みんなが欲しかった!社労士合格のツボ選択対策」は、予備校としてかなり実績のあるTACが出版している本
- 「選択式対策」は多くの問題に触れ、いろんなパターンに対応できることが必要
- 「みんなが欲しかった!社労士合格のツボ選択対策」を、最低3回繰り返す。
- 記憶を定着させるために、前日の問題を「24時間以内」に繰り返し解く。
- 「この言葉を入れたら、なんか違和感あるなぁ。」レベルまで持っていく。
選択式科目はたくさんの受験生が足きりにあい、頭を悩ませています。
どれだけ勉強しても、試験当日は不安が残ります。
そして必ずと言っていいほど、「初めて見る!」という問題が出ます。
そんな時に役に立つのが、「いろんな問題を解き、答えを推測する。」という事です。
「選択式対策は、いつから勉強したほうが良いですか?」
と質問を受けることがありますが、少しずつでいいので、1日でも早く始めることをおすすめします。
是非あなたの勉強に、「みんなが欲しかった!社労士合格のツボ 選択対策」を加えて頂き、試験合格への手助けとなれば、こんなにうれしい事はありません。
2022年社労士試験、合格者20名にインタビューしました。
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