予備校大手である「資格の学校TAC」と「資格の大原」。
どちらも人気の予備校で、迷ってしまいますよね。
結論から言いますと、どちらを選んでも間違いありません。
しかしそれは、あなたに合った講座を選んだ場合です。
毎年2校とも圧倒的な合格者数を輩出し、全社労士講座の中で合格者数1位・2位を競っています。
2023年の社労士試験の合格者は、2,720名でした。(厚生労働省第52回社会保険労務士試験合格者発表)
合格者2,720名のうち、なんと、884名がこの2校から輩出されています。
- 「資格の学校TAC」 337名
- 「資格の大原」 547名
合計 884名
つまり約3人に1人が、「資格の学校TAC」もしくは「資格の大原」で勉強し、合格をつかみ取っているのです。
この記事ではそんな合格人数の多い社労士講座、「TAC」と「大原」を比較しました。
ぜひ、あなたの講座選びの参考にしてみてください。
「資格の学校TAC」の特徴
1980年に設立し、直営校・提携校あわせて全国に34校舎をもっています。
すべて駅近くの好立地で、とても通いやすい予備校です。
社会保険労務士だけでなく、その他にも56もの資格の講座を開講しており、いずれも高い合格実績を誇っています。
- 全国で40名を超える優秀な講師陣
- 初学者・上級者レベル別のオリジナルテキスト
- 考えつくされた戦略的カリキュラム
- 安心して勉強が続けられるフォロー体制
- ライフスタイルに合わせて選べる学習メディア
これらの要因により2011年~2023年の13年間で、合計5,537人の合格者を輩出。
資格の大原・アガルート・ユーキャン・フォーサイト・LEC・STUDYingなど、他のライバル校をおさえ、2020年まで合格者数1位の座をキープしていました。
そんな信頼と実績のある、安心して学習できる大手資格講座です。
「資格の大原」の特徴
1957年に設立し、全国に47校舎を持っています。
- 全国47拠点にある教室
- 合格ノウハウを詰め込んだオリジナル教材
- 業界でも著名な受験指導のプロ講師
- 初学者でも安心のカリキュラム
- 受講生に人気のe-ラーニング「社労士24」
「資格の大原」では出題傾向を詳細に分析し、無理なく実力が身につくカリキュラムが組まれており、この理解力・解答力を伸ばすこのカリキュラムが、あなたを「合格」へと導きます。
講義で使うオリジナルテキストは毎年更新され、「講義を行う講師自身がテキストを作成」しています。
そのため「講義の内容がわかりやすい!」と評判。
教材と講師のクオリティの高さは、合格実績に表れており、2011年~2023年までに5,038名の合格者を輩出しています。
「資格の大原」ではこのようにカリキュラム・講師・教材・とクオリティーの高い講座を提供しており、初学者でも一発合格を狙えるため、受講する価値の高い講座です。
2011年~2023年の合格者数の比較
まずは合格者数の比較です。
資格の学校TAC | 資格の大原 | |
2011年 | 595名 | 396名 |
2012年 | 572名 | 487名 |
2013年 | 425名 | 551名 |
2014年 | 758名 | 552名 |
2015年 | 160名 | 127名 |
2016年 | 326名 | 242名 |
2017年 | 577名 | 272名 |
2018年 | 336名 | 322名 |
2019年 | 445名 | 370名 |
2020年 | 335名 | 315名 |
2021年 | 442名 | 528名 |
2022年 | 229名 | 329名 |
2023年 | 337名 | 547名 |
合計 | 5,537名 | 5,038名 |
過去13年間の合格者数は「TAC」が上回っています。
2019年までは毎年のように「TAC」が合格者数が上回っていましたが、「大原」がじわじわとその差を詰め、2021年にはとうとう逆転しました。
合格者数を公表している社労士講座の中で、2022年・2023年3位だったのが「フォーサイト」です。
「フォーサイト」の合格者数は以下の通りです。
- 2022年 191名
- 2023年 228名
この数字を見て分かるとおり、「TAC」「大原」の合格者がいかに多いかが分かります。
講座費用の比較
「TAC」と「大原」お講座の費用を比較していきます。
TACの社労士講座のコース
講座の種類 | 回数 | 特徴 | 費用 |
総合本科生Basic | 全76回 | 初学者対象。年金科目を2回転学習 | 242,000円 |
総合本科生Basic+Plus | 全90回 | 総合本科生Basicにオプション講座がセット | 330,000円 |
総合本科生 | 全68回 | 社労士合格のためのスタンダートコース | 220,000円 |
総合本科生Plus | 全82回 | 初学者・学習経験者に対象。オプション講座がセット | 308,000円 |
上級本科生 | 全64回 | 受験経験者向けの実践力強化コース | 198,000円 |
上級演習本科生 | 全64回 | 上級者向けの演習問題をメインに学習するコース | 209,000円 |
大原の社労士講座のコース
講座の種類 | 回数 | 特徴 | 費用 |
社労士合格inアドバンス16 | 全79回 | 主要科目を2回転する初学者おすすめじっくりコース | 235,000円 |
社労士合格inアドバンス9 | 全72回 | 社会保険科目を2回転する初学者おすすめじっくりコース | 215,000円 |
社労士合格コース | 全63回 | 社労士合格のためのスタンダートコース | 195,000円 |
社労士経験者合格コース | 全56回 | 合格発表後からスタートできる受験経験者コース | 175,000円 |
時間の達人社労士24 | - | 網羅性のあるインプット講義が24時間で完結するラーニングコンテンツ | 79,800円 |
時間の達人社労士24+直前対策 | - | 「社労士24」に直前対策がついたフルパック商品 | 128,000円 |
2校の「スタンダートコース」を比較してみます。
- TAC 総合本科生 220,000円
- 大原 社労士合格コース 195,000円
大原のほうが、少し安い印象です。
割引制度に関してはほとんど差が見られませんが、TACには「早割キャンペーン」がありますので、タイミングによってはTACの方が安くなります。
また、2校とも「教育訓練給付金」の対象講座です。
最新の情報は資料請求をして、確認してみてください。
テキスト・問題集の比較
次に「TAC」と「大原」の教材について比較していきます。
資格の学校TAC | 資格の大原 | |
テキスト | 2色刷り | 2色刷り |
問題集 | 白黒 | 白黒 |
演習問題 | ◎ | |
スマホ学習(e-ランニング) | (社労士24が人気) | |
講師 | ◎(石戸講師が人気) |
2校とも2色刷りで硬派なテキストで、問題集もシンプルな白黒印刷です。
TAC
TACは試験範囲を広範囲に網羅しており、演習問題が充実しています。
「勉強量が多くてついていけない。」
「問題が難しい。」
という口コミがありますが、本試験と同レベルの問題を数多く解きますので、確実の実力がつきます。
勉強が得意な方は、TACがおすすめです。
大原
大原は要点を重点的に学習していくスタイルです。
「演習量が足りない。」
という口コミがありますが、学習効率を重視しているので勉強が苦手・初めて社労士の勉強をする方は、大原がおすすめです。
また、通信学習を考えている方も大原がよいでしょう。
通信講座を担当している石戸講師はカリスマ講師として有名で、石戸講師の講義を聞くために受講する人が後を絶ちません。
あわせて大原の社労士24も大変人気で、「スキマ時間を最大限に活用したい」という方にはピッタリの大原の看板商品です。
サポート体制の比較
資格の学校TAC | 資格の大原 | |
質問対応(校舎・メール・電話) | ||
クラス振替出席 | ||
途中入学 | ||
自習室の解放 | ||
採点・成績表 | ||
インターネットフォローシステム | (i-support) |
サポート体制はどちらもとても充実しています。
TACの「i-support」とは、マイページ登録をすることで、サイト内で講座からのお知らせや問題PDFをダウンロード出来るシステムです。
講師から学習アドバイスや激励のメッセージも届くので、モチベーションUPにもつながります。
「資格の学校TAC」が向いている人
- 通学して校舎で勉強する
- 勉強が得意
- テキストよりも演習問題中心で勉強する
- スマホであまり勉強しない
TACは演習問題が豊富で、試験範囲を網羅的に学習するスタイルです。
模試の質がかなり高く、本試験と同等レベルとなっています。
TACを受講しないとしても、模試だけはTACを受けることをおすすめします。
私は知識0の状態からTACの予備校に通い、社労士試験に合格しました。
「資格の大原」が向いている人
- 通信講座を検討中だけど、校舎にも通いたい
- 勉強に自信がない
- スマホを使ってスキマ時間も勉強したい(社労士24)
- 演習問題よりもテキスト中心で勉強する
大原はTACに比べると、勉強ボリュームが少ない傾向にあります。
2校の初学者合格のための「スタンダートコース」を比較しても、
- TAC 68回
- 大原 63回
と、5回少なくなっています。
資格の大原は要点を重点的に学習していくスタイルで、その代表的な商品として「社労士24」が人気です。
「社労士24」は1テーマを約3分~15分に分割し、インプット講義が24時間で完結します。
忙しい人がスキマ時間を有効活用できると、高い評価を得てます。
まとめ
どちらの講座を選んでも、「講師」「教材」「学習サポート」どれをみても優良講座です。
ここ10年の合格実績を見ても、1位・2位はこの2校のどちらかです。
あとはあなたの勉強スタイルにあわせて、選んでみてください。
「通学ではなく通信講座を検討している。」という方は、こちらもご覧ください。
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